子供熱中症対策グッズに落とし穴？水筒の持ち方で内臓損傷も【注意喚起】

これから暑い日が続く日本ですが、暑さ対策として当たり前のように使われている熱中症対策グッズについて行政から注意喚起が。正しい使い方をしていないと、逆に子どもの体に危険が及ぶこともあるようです。

特に水筒の持ち方が思わぬ事故につながるという情報が広まっているため、詳しく調べてみました。

子供熱中症対策グッズに潜む“意外なリスク”とは？

調査したところ、消費者庁や日本小児科学会からの情報によれば、子どもが首や肩に水筒をかけた状態で転倒した際、腹部に水筒が強く当たり、内臓損傷に至る事故が複数件報告されていることがわかりました。

以下のような事例が挙げられています。

年齢	状況	結果
9歳	坂道で転倒し、水筒が腹部を直撃	脾臓損傷、ICUに入院
10歳	通学中に友人と走っていて転倒	小腸破裂、緊急手術
7歳	土の地面で転倒	膵臓50％と脾臓摘出、40日以上入院

これらの事故は「熱中症対策のために水筒を持たせた結果」起こっていることから、便利なはずのグッズに“落とし穴”があると警鐘が鳴らされています。

これを知った保護者は、

と、水筒の持ち方を見直すと言っています。
ではなぜ、水筒の持ち方がここまで大きな事故に繋がってしまうのでしょうか？次の章でさらに掘り下げていきます。

子供熱中症対策で人気の水筒、その構造が事故を招く？

水筒の重さと形状が腹部へダメージを与える要因に

直径10cm前後のステンレス製水筒は、子どもにとって十分な水分を確保する反面、転倒時には鋭い打撃となります。 特に”立った状態”で腹部に当たると、生レバーのように柔らかい内臓がダメージを受けやすいと小児科医は指摘しています。

首掛け・斜め掛けの水筒は事故リスクが高い？

首や肩にかけるタイプは両手が空く反面、転倒時に腹部への衝撃をダイレクトに受けやすいというデメリットがあります。 また、紐が遊具などに引っかかるリスクもあるため、安全性に疑問の声が上がっています。

こうしたリスクを避けるには、どういった対策が求められるのでしょうか。

子供熱中症対策グッズを安全に使うために親ができること

水筒はリュックに入れるのがベスト

調査した結果、最も推奨されているのは「リュックや手提げバッグに水筒を入れる」方法でした。 ストラップを使わないことで腹部への衝撃リスクを減らすだけでなく、首や腕に絡まる危険性も回避できます。

園や学校との連携も重要

保育園や小学校では、あらかじめストラップ付きの水筒が指定されているケースもあるため、保護者から安全面について相談することも有効です。 また、周囲の子どもがやっていると真似したがる傾向があるため、集団でのルール化が事故防止につながると考えられます。

次は、実際にSNSで話題になっている声や、保護者のリアルな反応を見てみましょう。

子供熱中症対策グッズに関するSNS・保護者の声

「水筒指定されてたけど…相談してみます」

ある保護者は、「うちの保育園ではショルダー付き水筒が指定されている。でもこの記事を読んでリュックに入れたいと相談してみようと思った」と話しています。

「やっぱり園や学校全体で対策してほしい」

「他の子がやっていると真似するから、全体でやめてほしい」「斜めがけが当たり前だったけど、やばいと思った」という意見もあり、家庭だけでなく教育現場全体での対応が必要という認識が広がっています。

他にも、

というような声がありました。
ここまで調べてきた内容を、最後に簡単にまとめてみましょう。

まとめ

子供の熱中症対策は命を守るうえで欠かせませんが、便利なグッズにも思わぬ落とし穴があることがわかりました。特に水筒は、その持ち方次第で重大な事故に繋がることがあり、家庭でも園でも見直しが必要とされています。

安全に使うには「リュックに入れる」「走らない」「遊ぶ前に置く」といった行動が求められます。