本屋大賞2025受賞者は誰?阿部暁子さん過去の作品まとめ

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2025年の本屋大賞を受賞したのは、繊細な人間描写で知られる作家・阿部暁子さんでした。

やっぱりね!本マニアの間では、カフネが話題になっていました。

この記事では、話題の受賞作『カフネ』の魅力に加え、彼女がこれまでに生み出してきた代表的な作品の数々を紹介します。本屋大賞の解説も交えながら、読書好きにはたまらない情報をお届けします。

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目次

阿部暁子さんとは?

阿部暁子さんは岩手県出身です

2008年に第17回ロマン大賞を受賞した『屋上ボーイズ』でデビューして以降、青春、恋愛、ヒューマンドラマ、ミステリーなど幅広いジャンルの作品を執筆しています。

阿部暁子さんの作品の特徴

  • 繊細な心理描写
  • 読後に“癒し”や“あたたかさ”が残る文体
  • 静かに読者の心を揺さぶる作風

阿部暁子さん『カフネ』とは?2025年本屋大賞受賞作の魅力

『カフネ』は2024年に講談社から刊行された作品で、2025年の本屋大賞に輝きました。

物語の主人公・野宮薫子は、最愛の弟を突然亡くし、心の喪失感を抱えたまま日々を過ごしていました。そんな彼女が出会ったのは、弟の元恋人・小野寺せつな。共に始めた家事代行サービス「カフネ」を通して、2人は互いの心の痛みや過去と向き合っていきます。

「カフネ」とは、ポルトガル語で「愛する人の髪に指を通す仕草」の意味。タイトルにも表れているように、作中では“触れる”こと、“寄り添う”ことを通じて癒されていく人間の心の再生が描かれています。

阿部暁子さんの言葉は一つ一つに温もりを感じるんだよね。

読者の声(一部レビュー)

上辺だけの言葉より心のこもった料理を食べ、ほっとし、愛しくなる。人を思い、人に思われる。また人を信じられる、信じてみたいとこの小説を読んで思った。

自分と相手の時間は一生交わることはないだろうな、と感じていた人たちがちょっとしたきっかけで仲良くなっていくお話の展開が好き。愛おしさが性別や年齢を越え、慈しみが無敵になれる感じがとても良かったです!

生きにくい現代で何も抱えていない、傷ついた事がない人はいないのではないかと思います。直面して自分を傷つけて生きている人達を支えるのが「カフネ」です。

読後に優しい余韻が残る。食事の描写も丁寧で、五感で読める作品

喪失感を抱える人に読んでほしい。涙腺をやられました

と、絶賛の嵐でした。

阿部暁子さんが受賞した本屋大賞とは?

本屋大賞(正式名称:全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 本屋大賞)は、全国の書店員の投票によって選ばれる文学賞です。2004年にスタートし、”本当に読んで良かった本“を全国に広めることを目的としています。

過去の本屋大賞受賞作品とその著者をまとめた表を作成しました

年度受賞作品名著者名出版社
2025年カフネ阿部暁子講談社
2024年成瀬は天下を取りにいく宮島未奈新潮社
2023年汝、星のごとく凪良ゆう講談社
2022年同志少女よ、敵を撃て逢坂冬馬早川書房
2021年52ヘルツのクジラたち町田そのこ中央公論新社
2020年流浪の月凪良ゆう東京創元社
2019年そして、バトンは渡された瀬尾まいこ文藝春秋
2018年かがみの孤城辻村深月ポプラ社
2017年蜜蜂と遠雷恩田陸幻冬舎
2016年羊と鋼の森宮下奈都文藝春秋
2015年鹿の王上橋菜穂子KADOKAWA
2014年村上海賊の娘和田竜新潮社
2013年海賊とよばれた男百田尚樹講談社
2012年舟を編む三浦しをん光文社
2011年謎解きはディナーのあとで東川篤哉小学館
2010年天地明察冲方丁角川書店
2009年告白湊かなえ双葉社
2008年ゴールデンスランバー伊坂幸太郎新潮社
2007年一瞬の風になれ佐藤多佳子講談社
2006年東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~リリー・フランキー扶桑社
2005年夜のピクニック恩田陸新潮社
2004年博士の愛した数式小川洋子新潮社

これらの作品は、多くの読者に愛され、各年の本屋大賞を受賞しています。

過去には、恩田陸『蜜蜂と遠雷』、町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』など、後に映像化・重版を繰り返す大ヒット作品を多数輩出。

カフネも映像化されるかな?

「書店員が売りたい」と思うほど面白く、読者の心に残る作品が受賞するため、信頼度も抜群です!

阿部暁子さんの過去の代表作品まとめ

『どこよりも遠い場所にいる君へ』(集英社オレンジ文庫)

記憶を失った少女・遥と、ある“事件”により心を閉ざした少年・海翔。孤島の学校という閉じた環境で、2人は徐々に惹かれ合います。しかし、遥の記憶が戻ることで明らかになる事実は、2人の未来を大きく揺るがしていきます。

静かな筆致ながら、心の奥に残る”痛みと再生”を丹念に描き、多くの10代・20代読者の共感を呼びました。

レビュー抜粋:

  • 「涙が自然に流れてきた。恋愛小説だけど、それ以上の深さがある」
  • 「風景描写が美しく、映像が浮かぶよう。映画化してほしい作品」

『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(集英社オレンジ文庫)

古都・鎌倉を舞台にした、香道具専門店を営む祖父とその孫娘・みちるが紡ぐ、香りと記憶をめぐる物語。各話に小さな“心の謎”が仕込まれており、ミステリー的な読み応えとヒューマンドラマが共存するシリーズです。

香りが人の記憶を呼び起こすという発想を物語の軸にし、1話1話に“癒し”と“気づき”が詰まっています。

レビュー抜粋:

  • 「まるで香りを読むような小説。心のこもった作品」
  • 「恋愛要素もさりげなくて、読後に優しい気持ちになれる」

『パラ・スター〈Side 百花〉/〈Side 宝良〉』(集英社文庫)

車いすテニスに全力で打ち込む少年・宝良と、彼を支えるマネージャー・百花。それぞれの視点から描かれる2冊構成の青春ドラマ。

障がいや限界をテーマにしながらも、“諦めない気持ち”や“誰かの力になりたいという願い”が力強く描かれ、スポーツ小説としても、ヒューマンドラマとしても完成度の高い作品です。

レビュー抜粋:

  • 「熱さと切なさが同居している傑作。読み終えても心が震えていた」
  • 「百花と宝良、両方の視点があることで感情が深くなる」

『金環日蝕』(東京創元社)

ある田舎町で起こった失踪事件と、過去の出来事を軸にしたサスペンスフルな心理ミステリー。金環日蝕という“非日常”が、人々の心の奥に眠っていた秘密を照らし出していきます。

阿部暁子さんの文体の美しさと、物語構成の巧みさが存分に堪能できる一冊。人の心の闇と、それでも求めてしまう“つながり”を描いた物語です。

レビュー抜粋:

  • 「ミステリーとしても文学作品としても秀逸。読後の余韻が深い」
  • 「静かだけど怖い。でも、どこか優しい。不思議な読後感がある」

まとめ

『カフネ』の本屋大賞受賞で一躍注目を集めた阿部暁子さん。彼女の作品には、静かな筆致の中に“人の心の奥”を揺さぶる力があります。

本屋大賞の名にふさわしい、これからもっと多くの読者に読まれるべき作家の一人です。過去作を今一度手に取り、心に残る読書体験を味わってみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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